帯をたたむ時の大事な注意点
どの種類の帯をたたむ時も必ず読んでください。
最悪、帯が使い物にならなくなります。
【注意点1】折り目となる部分に、芯木や帯ざぶとんを挟む
箔の帯など、折ったところがキズになりそうな帯は、芯木や帯用ざぶとん(なければ、何かやわらかい布)を挟んで、折り目に丸みを持たせてください。あくまで挟む事が目的ではなく、丸みを持たせる事が目的です。
何も挟まなくても支障がない帯もたくさんありますが、少しでも気になったら挟んでおく方が無難です。
【注意点2】お太鼓や胴まわりなど着用時に見える部分に折れ目がつかないように たたむ。
ここ、最重要!
着用時に見えてしまう部分の図解。
お太鼓の柄部分を折ってしまう人は少ないですが、胴まわり部分を意識しない人が結構おられます。
お腹のところの柄部分だけではなく、脇腹付近に出る部分も折れないようにしないと着用した時に格好悪くなります。
多くの帯は、それぞれの帯のたたみ方に書かれている方法で折る位置を調整できますが、稀にこれだけでは足らない場合があります。
そういう場合は、このページに書かれている帯の畳み方など無視して、大事な部分が折れない事を最優先してください。
袋帯のたたみ方
基本的に半分に3回たたんだら終わり。簡単です。
元々、仕立て上がった時のたたみ方通りに、たたんでおけば大丈夫です。しかし、いくつか注意点がありますので最後まで読んでから、たたみ始めてください。
普通にたたむと、帯の大事な部分が折れ山となってしまう帯については、上図のように、手先を少し折る事で、折れ山となる位置を調整します。
手先を折った後のたたみ方は、先述の①~③と同じやり方です。手先がどちらか分からない方は、タレ先と手先の見分け方のページへ。
九寸名古屋帯のたたみ方
帯の裏が見えるように置いてたたみます。
最後に半分に折ります。終わり。
八寸袋名古屋帯のたたみ方
八寸袋名古屋帯に限らず、松葉仕立て全般の畳み方です。
松葉仕立てという言葉の説明は、こちらのページをご覧ください。
帯の裏が見えるように置いてたたみます。
手先部分(半分に折ってあるところ)をたたむ
パタパタと2~4回ほどたたむ(帯によって違います)
この工程(③~⑥)のパタパタたたむ回数は、大事な柄部分が折れないように位置を調整する目的なので、「回数」ではなく「折れないか」を気にしてください。
最後に半分に2回たたみます。
帯のたたみ方 まとめ
着用時に見える部分に折れ線がつかないようにたためれば基本的にOKです。
このページに書かれているやり方は、あくまで一例にすぎません。
多くの人が失敗してしまっている事なので繰り返しますが、胴に巻く部分に特に注意してください。