メニューと料金・価格
弊社のWEBサイトは全て税込み表示です。
セット洗い
着用後のクリーニングには、これを選んでください。
これは、着物を着た後のお手入れに必須な上記工程をセットにしたプランです。
着用した着物のケアで一番重要なのは、丸洗いではなく汗取りです。
汗はもっとも如実に着物を傷め 臭いの原因にもなるからです。
特に弊社独自の特殊技術などはありませんが、やるべき事をちゃんとやります。
着物のクリーニング界隈は、携帯電話並みにややこしい価格設定が多いと感じてますが、
弊社の「セット洗い」は必要なものを全て揃えた上での価格です。
セット洗い 料金
- 下洗いは、衿(えり)、袖(そで)、裾(すそ)の3か所を手作業で洗います。
- 帯には下洗いがありません。
着る頻度や季節、汚れ方、体質にもよります。
めったに着ない留袖などは着るたびごとに。しょっちゅう着るお気に入りの普段着物は季節的に着なくなる時で良いと私は思います。
それよりも着物を着た後は陰干し(風通しのよい日陰に干す)をちゃんとする方が大事です。
丸洗いのみ
安く全体を洗いたい時に選んでください。
丸洗いとは、一般のクリーニング屋さんでいうドライクリーニングのようなものです。
コインランドリーにあるような見た目の機械に入れて洗います。
メリットは、安い事とリスクが少ない為に大抵のものは洗える事。
デメリットは、一定の汚れを除去してくれますが、劇的な効果はない事です。
洗浄効果としては後述する洗い張りに大きく劣ります。
着用後の汚れのクリーニングには、この丸洗いのみのプランは不向きです。
丸洗いのみ 料金
カビ落とし
カビを重点的に落としたい時に。
臭い取り
着物や帯が臭い時に。
消臭効果のある溶剤を使って洗います。
それでも効果が不十分な時は、いくつかの別手段を講じます。
下記の金額は定額で出来るまでの処置になり、さらに別な処理をご希望の場合は別途お見積りとなります。
臭い取り 料金
洗い張り
徹底的に綺麗に洗いたい時に選んでください。
洗い張りとは、着物の縫製を全て解いて反物の状態に戻してから水洗いする手法です。
最も綺麗になる洗い方で 丸洗いとは、ほぼ全ての手順が違います。
とはいえ、あくまで「洗う」のであって、古いシミやヤケ、黄変などには効果がなく、それらは別の処置が必要になります。
最大のデメリットは高い事です。
「洗う」事よりも、洗う前に「縫製を解く」事と洗った後に使うには「もう一度、仕立て直す必要がある」事が、お高くなる理由です。
下記の価格表は、縫製を解いて、洗って、つなぎ合わせて、反物の状態にするまでのお値段です。
そこから、お仕立て直しをするには仕立て代が別途かかります。
モデルさんが撮影で着用した着物を洗い張りしました。洗い張りすると右写真のように反物状態になります。
反物の中はこんな感じ。仕立てられていた跡も多少は目立たなくなります。(着物による)
細かいパーツは、こういう感じで繋がれています。
洗い張り 料金
- 帯は、洗い張りが出来ないものが多く、その場合、縫製を解いてから溶剤での手洗いになります。
溶剤による手洗いは、水洗いには劣るものの 丸洗いに比べれば かなり綺麗になります。
おおまかな目安としては、染帯は洗い張りできるものが多く、織物の帯はできないものが多いです。
洗い張り(仕立て直しやリメイクと一緒にご依頼の場合)
仕立て直しやリメイクはどのみち一度、縫製を解くので、
解いたついでに形見などの大事なものは洗い張りしておけばいいのになぁ~という思いからお安くしました。
仕立て直しやリメイクと一緒にご依頼の時の洗い張りの料金
- 弊社は帯の仕立て屋なので最終的な形が帯やバッグになるものでしたら承れますが、着物の丈直しなどは承れません。
しみ抜き
洗うだけでは落ちない汚れなどは、この処置になります。
これまで紹介した丸洗いや洗い張りは、あくまで洗うという行為なので、ガンコな汚れや黄変、ヤケには効果はありません。
それら洗うだけでは解消できないものに手作業で個別に対応します。
症状や大きさによって料金は千差万別なので、拝見後にお見積りを提出させて頂く形になります。
下記の料金表は、あくまで目安です。
しみ抜き 料金
パーツの交換
洗ったり、しみ抜きしたり、染替えたりするよりも新しいものに替えた方が綺麗になる場合に。
例えば、上写真のように古い帯の帯芯は、洗濯せずに使い続けた枕の中身と同じで凄く汚くなっている場合が多いです。
帯は洗い張りが出来ない事が多いので とりあえずクリーニング(丸洗い)という対応が一般的ですが、私は表面を軽く洗うよりも 汚くなっている部分(帯芯、裏地、中無地)を取り替える方が良いと思います。
パーツ交換 料金
帯芯を交換する場合
裏地を交換する場合
上記金額には裏地の料金が含まれています。裏地には西陣織の正絹のものを使います。
裏地も中無地も交換する場合
上記金額には裏地と中無地に使う生地(西陣織の正絹で無地)の料金が含まれています。
九寸名古屋帯は裏地の長さが短い為に中無地も一緒に交換しても新しく生地を購入してもらう必要がなく、裏地だけ交換する場合と料金は一緒です。
裏地だけを替える場合も 裏地と中無地の両方を替える場合も、
一度、全ての縫製を解きますので その際に帯芯も新しく入れ替えます。
【例】裏地交換をご依頼の場合、帯芯交換の料金は必要ありません。(帯芯の料金は必要です。)
帯芯について
帯の仕立ての際に必要な帯芯は、弊社でご用意する事も出来ますし、持ち込みも可です。
弊社でご用意させていただく際は、担当者がご希望(仕立て上がりの風合いや価格帯など)をお伺いした後に帯に適した帯芯を提案させていただきます。
最も安いものですと690円の帯芯をご用意していますが、こちらは品質面に大きな問題があり あまりオススメしていません。
弊社が仕立て代に帯芯代を込みにしないのは、お客様に黙って こういう粗悪な帯芯を使いたくないからです。
このへんの事情を詳しく知りたい方は、こちらのページ(長いですけど)をご覧ください。
Q&A
- 着物のクリーニング、丸洗い、京洗いの違いって何ですか?
- 会社によって「下洗い」や「汗取り」が含まれていたり含まれていなかったりなど、作業内容に違いはありますが意味合いとしては ほぼ同じです。