たれ無地のやり方

タレや手先の柄出しを他人任せはもったいない

タレを無地にするという選択肢

袋帯や京袋帯の場合、端っこを折り込む位置(つまりタレや手先になる部分)を多少はズラせる帯があります。帯端の無地場が3寸以上ある帯の場合、タレを無地にする事もできます。
当社の仕立てスタッフの間で「私なら、この帯はタレ無地にするな。柄は好きだけどクドイから」「この帯、ワイルドすぎるからタレ無地やろ」などと話しています。

 

タレ無地に出来るか出来ないかの見方

たれ無地の可否

タレ無地にする部分

自分がタレにしたい長さが確保出来るか見てください。その際、仮仕立の折り込み後が残ってしまわないか注意して見てください。もし、該当箇所に折り込み跡がある場合は、プレスで伸びるか伸びないかはお店の人に相談してください。

 

縫い代

帯を仕立てるには縫い代が必要となります。「千鳥ぐけ」で仕立てたい方は最低5㎝ぐらい必要。縫製方法を問わない方は2㎝ぐらいあれば可能です。

 

上記二つを満たせばタレ無地可能

ちょっと玄人っぽい着こなしになります。

 

一つ一つの柄が大きい帯の場合、どこで仕立てるかで全く違うタレになる

例えば、こんな帯があったとして

たれ無地の柄出し・仕立て前

大きな花が中心のタレにするのか

たれ無地の柄出し・Aパターン

小さな花を持ってきて控えめなタレにするかで

たれ無地の柄出し・Bパターン

帯の表情を変える事が出来るわけです。

仕立て屋さんに任せると、帯メーカー奨励の無難な位置で仕立て上がります。自分自身はタレを長めに締めたいのか、短めに締めたいのか、太鼓の柄とピッタリ合わせたいのか、または、ズレても良いから気に入った構図にしたいのか?自分の好みは言わないと損します。

 

タレの柄だしを決める時の注意点

帯メーカー推奨の位置から、あまりに大きく動かすと、お太鼓との関係がおかしくなったり、帯丈が不足する場合があります。どこまで動かせるかを一概に説明するのは難しいので、店員さんに相談してみてください。店員さんも分からない場合は(こんなマニアックな事を気にして生きているのは帯の仕立て屋か着付けの先生だけです。店員さんが悪いわけではありません)以下の方法を取ってみてください。

 

方法① 見積もりに出す

  1. 仕立て希望の位置に糸で印をつけてもらいます
  2. 着用者の寸法を添付して、お抱えの仕立て屋に見積もりを出してもらいます。

方法② 「可能であれば希望の位置をタレに」「不可能であればお任せします」と書く。

  1. 仕立て希望の位置に糸で印をつけてもらいます
  2. 着用者の寸法を添付して、発注伝票に「可能であれば糸印で仕立ててください、無理ならフツーに仕立ててください」と記載してもらいます。

 

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燃え尽きた帯の仕立て屋

※九寸名古屋帯や八寸袋名古屋帯にもタレ無地可能な帯がありますが、説明はまたの機会に。