夏かがりとは?トンネルかがりとは?
上写真のように、お太鼓の脇部分を あえて縫わずにピラピラな状態にする仕立て方の事。
- 赤:縫製部分
- 青:縫製されてない部分
- 赤:縫製部分
- 青:縫製されてない部分
解説。
お太鼓の脇(青部分)を縫製せず、タレとお太鼓の上部分(赤部分)を縫製したものが【夏かがり】【夏仕立て】【トンネルかがり】【トンネル仕立て】などと呼ばれる仕立て方です。
※ 通常の仕立てでは、赤部分も青部分も縫製します。
二重太鼓に見えるのか見えないのか?着用している写真を撮りました。百聞は一見にしかず。
つまり、二重には見えますが、二重太鼓の帯に見せかけることは出来ません。
八寸袋名古屋帯(一重太鼓)は どう見ても八寸袋名古屋帯(一重太鼓)ですから。
少数派ですが「この仕立方をする事により準礼装として使えるようになる」という方もおられます。が、基本的に帯の格を上げる目的で この仕立て方にする事はありません。
※ 八寸袋名古屋帯でも、綴れ帯に関しては元々 礼装用です。
また、一重太鼓を二重太鼓の帯に見せかける仕立て種類としては、比翼仕立て、無双仕立てというものがあります。こちらは、ちゃんと二重太鼓の帯に見えますが、八寸袋名古屋帯には適していません。
夏かがりにする目的、メリットは涼しげに見える事。
実際に涼しいわけではありませんが、オシャレとして涼しげな雰囲気を出す為に仕立てられます。
着心地をモデル担当に聞いてみました。
どうでしたか?夏かがりにした八寸袋名古屋帯の着心地は?
いえ、別に・・・