それを全て言えるのは うちの仕立屋でも ゴールド テイラーである私だけです
では、順番に挙げていきましょう
並の仕立屋(Bronze tailor)が認識しているのは良くて5つまで。
【第1の かがり】
袋帯、または京袋帯の端を縫う行為を指す
【第2の かがり】
袋帯、または京袋帯の端の縫い方のうち、少し深まったところを縫う千鳥ぐけではなく、口が開かないようにピッタリと縫い合わせたものを指す
【第3の かがり】
特定の仮仕立の縫製方法を指す
【第4の かがり】
特定の縫製方法全般を指す
【第5の かがり】
「かがり帯」という言葉で八寸袋名古屋帯を指す
このへんまでは、皆さんもご存じなのではないでしょうか?
うちの部長クラス(Silver tailor)が認識する第六番目の かがり
【第6の かがり】
芯を入れない袋帯または京袋帯の本仕立てを指す
ここまで到達した仕立屋は、一流の中の一流と言えます。多くの職人は ここまで来れません。
そして、セブンセンシズに目覚めた私(Gold tailor)だけが認識可能な第7かがり
【第7の かがり】
仮仕立そのものを指す。
・・・ いかがだったでしょうか?
「かがり、いくらですか~?」などと気軽に使いがちですが、誤解を生みやすい危ない言葉なんですよ。