①裏返した帯の表地に帯芯を合わせていきます

帯芯をさばく

最も大事なのは帯と帯芯の対比

帯と帯芯がキチンと沿うように、縫う前に上写真のようにセッティングします。
どんなに綺麗に縫製しても、この最初の状態が悪いと上手く仕立てあがりません。大事な工程です。

帯の裏返しについて注意点

注意!帯によっては、裏返すこと自体が危険な場合があります。

例えば、高価な箔物の帯。すぐ傷だらけになります。この場合、通常とは違う帯芯の付け方がありますが、それについては、またの機会に。

注意!生地の裏にわたっている糸を引っ掛けないように気をつけて

繊細な帯の場合、ちょっと引っかかっただけでも帯がヒケてしまいます。最近増えているリバーシブル帯の場合、表地、裏地ともに糸がボーボーなので熟練者でも苦労する時があります。

②帯と帯芯を縫い合わせる

帯と帯芯を縫う

実際の縫い方

仕立て屋さんによって縫い方はそれぞれですが「生地の1点に負荷がかからない」+「帯芯の収まりが良い」縫い方が優れてると言えます。
帯の表側をすくってしまわないように、帯芯と縫い代のみを縫っていきます。

袋帯-帯芯の入れ方

ここでも大事なのは対比

帯と帯芯を添わせた状態を崩さぬように縫っていきます。ガチャガチャと縫って、無理やり糸をグイグイっとやって辻褄を合わせるのは絶対にダメです。
世の中に出回っているミシン仕立てが汚く見えるのは、ミシンという方法が悪いというよりも、対比が悪くなりやすい為です。
ピッタリと添いつつも、糸にゆとりを持たせてあるのが理想の縫製状態です。

 

夏帯のような透ける素材

透ける素材の帯は

表から縫製糸が見えないように星止めにするか、目立たない色の糸を使います。

縫製糸 調達

初心者が間違いやすいのは

帯の色に合わせるのではなく、帯芯の色に合わせるという点です。帯芯が見えてしまうという特性上、芯が外れてグチャグチャになると凄く格好悪いので、通常の帯以上にキッチリ仕立てあげる必要があります。

縫い代がない帯はまだ良い

中途半端にあったり、なかったりする帯が帯芯の収まりが悪く難度が高いです。

 

帯芯の仕立て方 完成

③では、さっそく自分で仕立ててみましょう!

こんな乱暴な説明じゃ無理ですよね・・・・すいません。