千鳥ぐけ、端かがり、端くけ、端の始末、口かがりなど、企業や人によって呼び方はバラバラなようですが、
総称して「帯の両端の縫い方」を実演解説します。
上写真の数字の順番に針を入れてきます。
②~③と④~⑤は、見えないように下に潜らせて縫います。熟練すると等間隔のピッチを手が覚えてくれてスイスイ縫えますが、初心者は一針一針、目で確認しながら縫い進めてください。
分かりやすいように縫い目を大きくし、赤い糸で縫っています。
大半の仕立て屋さんでは、もっと細かく縫います。(でも最近、価格競争が厳しいから微妙)千鳥がけは飾り縫いという側面が大きいので、自分自身の帯を仕立てられる場合は好みの間隔で良いと思います。
また、見えない部分はどうでも良いという方に至っては、千鳥ぐけなど必要ありません。
千鳥ぐけ以外の縫い方を知りたい方は、こちらの2の項をご覧ください。
上の写真のやり方は、最もポピュラーで最も簡単な方法ですが、
当社や一部の仕立て屋さんでは別の方法でやってます。ただ、どのやり方でも上手な人は上手です。
最近多いリバーシブル帯などは、糸の色の合わせ方で悩む場合も多いと思いますが、そういう時は濃い方の色に合わせておくと無難です。
でも、結局は個々のセンスです。
意外に難しいのが千鳥がけよりも、千鳥がけの前準備
「帯」と「帯の折り返し部分」と「帯芯」がズレないように縫い止めておく必要があります。帯端を短くカットしてしまえば簡単ですが、そうするとタレ部分に段差が出来てしまったり、仕立て直しの時に不都合が出たりします。
上手く帯端を折り込めず、どうしても短く切りたい方は、帯の切断部分がタレ先に段差として出てしまわないか「生地の質」を確認してください。
一度、切ってしまうと元に戻せません。
逆に安く購入したリサイクル帯など
帯端を縫わずに簡単に留めて使用されている方もいます。