動画解説が好きでない人向け。専門用語を使わず、浴衣を着る為に最少の方法を詳しく説明します。
- 最初にシンプルで簡単に着る方法
- 最後に綺麗に着る為のウンチクを載せてます
浴衣の着付け 前準備
浴衣の下に着るもの
今日は かしこまって、それっぽい浴衣下をつけていますが「タンクトップ」や「キャミソール」「スパッツ」などで代用可能です。
衿(えり)から見えてしまったり、透けて目立たなければ何でも良いかと思います。
私はいつも、キャミソールとスパッツです。
- スパッツのメリットとしては、「股ズレ」がしにくい。
- 今回の写真のような和装下着のメリットとしては、透けにくい。浴衣の襟元から中につけてるものがハミださないなど
浴衣を着るのに必要なもの
今回はヒモ2本のみで着ます
「あった方がいい」という視点で細かい事を言い始めると必要なものは沢山あります。
ですが、この記事ではヒモ2本(通称 腰ヒモ)だけを使います。
この記事を読むうえでの 注意点 !!
浴衣は左右どちらが前?
上の写真が正しい着方ですが、画像は鏡で見たのと同じ理屈で左右が逆になっています。
では、浴衣を着ていきます。
浴衣を羽織ります
背中の中心と、浴衣の中心を合わせます
浴衣の袖に腕を通しー
こんな感じで両方の袖をひっぱるとー
背中の中心と浴衣の中心の線が合います。
足元の浴衣の高さを合わせます
前を持ちます
後ろを持ちます
くるぶしが隠れる高さに上げます。
良い例
悪い例
浴衣の左右の軸を合わせます
初心者が一番分かりづらい、でも浴衣の着姿に影響の大きい重要なポイントです。
自分の体に合うように、矢印の方向に浴衣をズラして調整します。
この工程を飛ばすとどうなるか?
行きすぎて(回りすぎて)カッコ悪い
足りないので、めくれた場合、キャー!エッチ!になる
特にフリーサイズの量産品の浴衣では、細身の方、ふくよかな方でそれぞれ、美しい着姿になるように左右の軸を調整しなければ、なんとも微妙な着姿になってしまいます。
あれ?じゃあ、一番最初に背中の中心を合わせたのはズレていいの?
- 帯から上になる部分(上の写真の赤い部分)は、最初に合わせた中心を動かさない。
- 帯から下になる部分(上の写真の青い部分)は、動かしても大丈夫。(浴衣の中心の線がズレてもOK)
実際に着た後ろ姿の写真(浴衣のサイズに対して細身の女性の場合)
青い線が浴衣の中心線です。上半身は中心に。下半身は右側に回っています。下半身の線の位置は、人によって変わります。
という事で、長い説明になりましたが、着付けに戻ります。
こんな感じでー
写真の線の位置をカッコイイ場所に合わせてください
だいたい、上の写真の位置が目安です。
合わせた線の位置を動かさないようにしながら、余った浴衣(四角の部分)を矢印の方向にグイイーーっと引っ張ります。
これで、左右の軸の調整は完了です。
合わせた左右の軸をブラさないようにしながら、浴衣を巻いていきます
床と平行に巻いていってー
10㎝ほど上げます
次は反対側を巻いていきます。
再び 床と平行に巻いていってー
次は、さっきより少なめに5㎝ほど上げます
平行にいって 最後にクン!とあげる理由
写真の〇で囲んだ部分が見えてしまったり、裾(すそ)がスカート状になったりします。
ヒモで下半身部分の浴衣を固定します。
ヒモを巻く位置は、腰骨の少し上
光ってる部分が腰骨の位置です。
シワは、ヒモを結ぶ位置より上に、たくし上げてください。
巻いていきます
着崩れしないように、しっかりと結んでおいてください。
ヒモを結びます。
なるべくコブを作らない結び方が良いとされてますが、神経質になる必要はありません。
ただし、中心からズラした脇のところで結びます。
片方だけ蝶々結びにする通称「片蝶結び」が一般的です。通常の蝶々結びよりコブが小さくて済むからです。
余ったヒモは、上写真のように適当にヒモに挟んで整理します。
おはしょりを作っていきます
おはしょりとは?
上の写真の青い四角部分で、着物や浴衣の丈を着用者に合うように調節する部分です。
上写真のように浴衣の脇に穴が開いてる所があるので、そこから手を入れます。
シワシワになってる部分をー
下にトントンとやって伸ばします
浴衣の中を透視すると こんな感じ
次に後ろ側
さっきと同じく、脇の穴から手を入れて
下に向けてトントンやってシワを伸ばしきります
透視すると
えりを整えます
えりの後ろ側を抜いてカッコよくする
背中の中心を持って
引っ張ります
こぶし一つ分ほど空けます。
えりの前を整える
ゆかたの脇に空いてる穴から手を入れてー
浴衣の中から上写真のところを引っ張ります。
反対側も引っ張りながら えりを整えていきます
のどのくぼみが隠れるぐらいの位置で交差させます。
整えた上半身をヒモで固定します
あとちょっとで終わりです。
ここのヒモは強く結ぶ必要はありません
最初に結んだ時と同じ要領でモゾモゾとやってー
片蝶結びにしてー
モフモフっとやって終わり
最後に背中のシワとお腹周りのシワを脇に寄せて取ります
後ろ
前
そしてー
にゃーーーん
これで、浴衣の着方は終わりです。
あとは帯を結べば完成
ふつーの帯結びから、個性的な結び方まで色々と揃えてるぜ!
おまけ 浴衣を綺麗に着る&着崩れ防止のコツ
和装ブラを使う
浴衣も着物も 凹凸のない「ずん胴」で着た方が着崩れがしにくいです。
そして、和装ブラは胸をけっこうペッチャンとしてくれます。
えりの周辺が、かなり着崩れしにくくなります。
タオルをつかって補正をする
同じく「ずん胴」にして着崩れにくくする為のコツです。
でも、あまりやりすぎると太って見えるので、私は ほどほどが好きです
暑いしね
コーリンベルトを使う
コーリンベルトとは、正確にはコーリン株式会社の商品名です
上写真のところを止めて、ゴムでモフーーーと引っ張ってくれるので浴衣の着付けが安定します。
簡単で使い心地も悪くなく、買うのが面倒でなければ、おすすめです。
浴衣の着方とコツ まとめ
あまり細かい事を気にしなければ、浴衣って簡単に着れるもんだなぁ~と思いました。ああした方がいい、こうした方がいいとか言いはじめると気が重くなりますけど
よほど上手い人が着付けない限り、どーせ立ったり座ったり、振りかぶったモーションで投球したりしてると多少は着崩れます
着崩れを気にしすぎて、せっかくの花火大会やお祭りを楽しめないはもったいないですよね
記事と全く関係ないですが、猫野郎からお願い
僕達、ちょっと変わった浴衣や帯を作ってるんだ
良かったら見てねー
自分の着付け、妹への着付けにとても役立ちました!ありがとうございます!
お役にたてて嬉しいです~
今まで「浴衣の着付け方」でいろいろ見てきた中で、一番わかりやすかったです!
ほんと助かりました~(こちらのサイト、友人・知人に教えまくり☆)
それにしても各項目トップの写真が何気にカッコ良く、且つクスッと笑えて
すっごくイイ! センスの良さを感じました♪♪
むか~しテレビでやっていた「必殺仕事人」シリーズの“決めBGM”
「♪~チャララ~ン」が聞こえてくるような・・・ 世代がバレる(^^;)
同世代かも・・・
ありがとうございます!
たいへんわかりやすかったです。どうもありがとうございました。
いくつか動画解説も見ましたが、正直よくわからなかったです…なのでたいへん助かりました。
決めポーズの写真も素敵!某時代劇シリーズのBGMと効果音が聞こえてきそうです…
もう一度ひととおり見て、娘の着付け頑張ります。
私が最初に習った時、よく分からなくて気持ち悪かったところを重点的に説明してみました。
お役にたてて良かったです。
今年初めて浴衣を来ましたが、
楽しく解りやす諦めずに着付けることができました。
もう、印刷して保存しておこうかとすら思います。ありがとうございます。
この記事を見て初めて浴衣を着られただなんて感無量です。
ありがとうございます。
すごく分かりやすくて自分一人でも初めて着ることが出来ました!ありがとうございます
嬉しいお言葉、ありがとうございます!!
とてもわかりやすくて感激です。
それぞれの工程にどんな意味があるのかよく理解できました。
基本的に着物も同じと考えていいのでしょうか?
ぜひ、着物もお願いしたいです。
ありがとうございます。
浴衣も着物も構造は一緒ですから着方も同じと考えて頂いて支障ありません。
着物の着方の記事を作るなら長じゅばんから解説したいところですが、タンクトップ&スパッツでブログに出てくれる女性を探すのが難しそうです・・・