時々、Tシャツとかジーンズを帯にしたいというお問合せを頂くのですが、
著作権などの問題でお断りする事が多く、ずっと心苦しく思ってたので 仕立て屋さんに依頼せずとも 自分自身でTシャツを帯として使う方法を載せておきます。

ロックバンド「ニャンタスティック カルテット」のツアーTシャツを使って説明していきます。

【伝説のロックバンド】ニャンタスティックカルテッド
©株式会社ニャンタス

このTシャツをお太鼓にします
このTシャツをー

Tシャツをお太鼓にした写真
こんな感じの帯に出来ます。

とりあえず、Tシャツお太鼓を使ったコーデ写真を見てください。

Tシャツを使った着物コーデ写真1
お太鼓というよりも銀座結びに近いかもしれません。

Tシャツを使った着物コーデ写真4

Tシャツを使った着物コーデ写真3
コーデの特徴としては、ベレー帽、ブラウス、スカート、ブーツを使ってるところ。

着物コーデの細部の解説2
それと、帽子につけたニャンタス バッジと胸元のニャンタス リボン。

耐性テスト

強風が吹き荒れる近所の橋の下で 着崩れ無視で動き回ってもらいました。

強風の中で着物ポートレート

着崩れ無視の着物ポートレート2
帽子が吹っ飛ぶぐらいの風です。

帯結びが崩れてない写真
でも、全く崩れてません。優秀。

Tシャツ帯のやり方を解説。

1.適切な大きさに切ったフェルトをTシャツの上に置く。

フェルトとTシャツの組み合わせ方の図解
フェルトは生地屋さんなどで売っていて、ブ厚めが扱いやすいです。
今回使ったフェルトは厚さ2㎜強で、値段は1400円/1mぐらいのもの。

丈はTシャツと同じ長さ、幅は帯の幅と同じぐらいに切って上写真のように置きます。

帯の幅について

31㎝前後で、細身の方ほど狭くするのが一般的です。

フェルトは、見せたい柄が前にある時は、背中側に。
背中側に見せたい柄がある時は、前側にセットします。

別に絶対にフェルトでなければならない理由はありませんが、
何かしらの土台を用意しないと Tシャツがグシャっとしてしまい、せっかくのロゴやイラストが綺麗に見えません。

今回、フェルトを使った理由は、「以前にフェルト素材で帯を作った時のフェルトが余ってたから」というセコい理由からですが、
フェルトは、かなり摩擦力がありTシャツが滑らずフィットするのでオススメです。

2.フェルトに沿ってTシャツを折りたたんで安全ピンなどで固定する。

安全ピンで止めてる作業中の写真
こんな感じで思いつくまま止めまくっていきます。
Tシャツをフェルトに沿って安全ピンで止めた写真
完成形。きっちり止まってるかどうかが成否の分かれ目です。

半幅帯を結ぶ。

半幅帯を結びます。
羽が大きめの普通のリボン結びにします。

帯揚げを使ってTシャツの上側を固定します。

こんな感じで帯揚げにTシャツをひっかけて
こんな感じで帯揚げにTシャツをひっかけてー

帯揚げを結んで固定します。
前で帯揚げを結んで背中に固定します。

今回は、帯揚げではなく、会社で余っていたレース生地をそのまま使っていますが、
これは厚手のフェルト生地を土台にしているから形が安定するのであって、
もし、ペラペラで不安定になるようであれば、角出し用の帯枕(1000円前後で売ってるようです)を使うと良いと思います。

帯締めを使ってTシャツの下側を固定します。

帯締めでTシャツの下側を固定する1
だいたい このへんの位置に帯締めを当ててー

帯締めでTシャツの下側を固定する2
ぐっと押し込んで、前で結びます。

完成です。

Tシャツを使ったお太鼓結びの完成写真

パクリ元

いかにも自分のアイデアかのように語ってますが、かなり前にお友達のちかさんがやってたネタのパクりです。
でも、フェルトは我ながら良いアイデアだと思います。(たまたま会社で余ってただけですが)

ちかさんのTシャツ太鼓1
ちかさんのTシャツ太鼓2

ちかさんに許可を得て写真をお借りしました。

まとめ

Tシャツを使った着物コーデ写真11

一見すると ちょっと難しそうに思えるTシャツお太鼓(というか銀座結びの親戚)ですが、
フェルトを下敷きのように使う事でTシャツが凄く扱いやすい物体になるので、着物を着慣れてる方なら簡単ですよ。

楽しいから是非あそんでみてね~