廃業による影響

2024年3月、帯芯製造の最終工程を担当していた最後の工場が閉鎖し、
現在、帯芯の生産が停止しています。(ただし、製法が異なる安価な帯芯は除く)

帯芯は、帯の中に縫い込まれ、帯の硬さや風合いを調整する布地で、帯の本体とも言える根幹部分です。
この世界から帯芯がなくなっても、何か適当な布地を入れて仕立てれば、帯として一応は使えます。
しかし、使いやすさや結んだときの形状を追求したいと思った時に重要な選択肢がなくなります。

今、私たちが信頼している帯芯メーカーが、異業種の会社に大型の機械を移設し、試行錯誤の段階だそうで、そのコストは膨大です。(8桁以上かかったそうです)
機械の故障によって廃業の決断をされるところが多い中、廃業せずに踏みとどまってくれた事に感謝の気持ちでいっぱいです。

価格改定のお知らせ

5月1日から帯芯メーカーによる価格改定が実施されました。
これに伴い、弊社も6月1日から帯芯の価格を見直すこととなります。
概ね600円~800円の値上げとなります。

これは私の知る限り過去最高の上げ幅ですが、帯芯の品質維持と存続を確保するための必要な措置あり、
私たちは、生産現場が直面している厳しい状況を共有し、皆様のご理解と支援をお願いする次第です。

どうぞ引き続きのご支援を心よりお願い申し上げます。