在宅ワークや内職詐欺の見分け方

インターネットの世界では、人の良心は3000円ぐらいで飛んでいきます。

※ 怪しい業者に1人送り込むと3000円~6000円もらえます。(詳しくは後で解説します)

ここ最近、詐欺サイトよりも、裏でお金をもらった人間が善意の第三者を装って運営するアフィリエイトサイト(後で解説します)の方が出張ってきている印象です。

目次

主婦を狙った怪しいサイトの勢力図

在宅ワークや副業系に限らず、例えば資格ビジネスなど世間知らずな主婦は良く狙われます

そして、主婦を騙すのが最も上手いのは主婦です。主婦を狙った怪しいサイトの多くは主婦が運営しています。

スマホの普及で「ネット検索する人間」が急増した昨今では、主婦に裏でお金を払って、サイト運営やブログをかかせたり、口コミやレビュー、体験談を投稿させたりという行為が横行しています。

この記事では、それらの仕組みを丁寧に解説していきます。

YAHOOやGoogleで在宅ワークや内職を探した時に登場するサイト達の勢力図

試しに「在宅ワーク」+「とある地名」で入力して検索すると、1ページ目はこんな感じ

※ 怖いのでサイト名は伏せてます。

【検索結果1位】自動求人収集サイト

TVCMもやってるサイトです。

人間ではなく、主にプログラムが自動的にネット上の求人を拾ってきて掲載しているサイトです。
求人する側が自分で登録する事も出来ます。

ネット検索で仕事を探している方は一度は目にした事があると思いますが、
開いてみるとわけが分からない無機質なページに秩序なく求人が並んでて「何なんだろう?このサイトは」と思われた事かと思います。

現時点では激しく使いづらいですが、悪いサイトではありません。
ここに載ってるからといって安全というわけでもありません。

【検索結果2位】大手求人サイト

怪しいサイトではありません。ただし、え~~~!っていう事情もありますので後ほど詳しく説明します。

【検索結果3位】怪しい業者のサイト

仕事内容も明らかにされておらず、詳しくはお電話で!という時点でマトモではないです。

【検索結果4位】アフィリエイトサイト

後で詳しく説明しますが、このアフィリエイトサイトが検索すると上位にどんどん出てくるところがネットの怖いところです。

【検索結果5位】アフィリエイトサイト

またも似たようなアフィリエイトサイトです。

【検索結果6位】アフィリエイトサイト
【検索結果7位】アフィリエイトサイト
【検索結果8位】地元の企業が直接出している求人
【検索結果9位】アフィリエイトサイト
【検索結果10位】大手求人サイト

少し前と変わってきている点は怪しい業者のサイトが減り、替りに業者を紹介するアフィリエイトサイトが沢山増えてきたという点です。

各種類のサイト解説と狙いやお金儲けの仕組み、特徴や見抜き方など

アフィリエイトサイト

最近は、本当に手間をかけてちゃんとしたサイトっぽい所が多いので注意!

アフィリエイターの好むイラスト
アフィリエイターに人気の無料素材サイトのイラスト例です。
安心感を感じる素敵なイラストですが、サイトの安全性とは何の関係もないので注意してください。

アフィリエイトサイトとは

サイトやブログに広告を貼る事によって利益を得ているサイトです。
また、アフィリエイトをする人をアフィリエイターと呼びます。

広告には1件の申し込みで数万円のものも沢山あり、簡単に人の良心を吹っ飛ばします。

アフィリエイト自体は一つの広告手法にすぎず全も悪もないのですが、人はお金が絡むと変わる生き物であり、また匿名で責任もリスクも背負わず出来る事から、大半がろくでもない人間と成り果てます。

在宅ワークを扱うサイトでアフィリエイターがお金儲けする流れ

パターンA 広告収入

1.インターネット広告を扱う会社のサイトから広告を選ぶ

今現在、アフィリエイト用の在宅ワーク求人広告にマトモなものは、ほぼありません。反面、チャットレディーの類の広告は沢山!また、普通の人がモラルの面から扱えないような広告は報酬額が高く設定されている場合が多いです。

2.利害関係のない第三者のサイトを装い、求人広告に申し込ませる
いかに善意の第三者を装えるかが鍵です。

3.広告を出した会社から報酬がもらえる
チャットレディーの求人の場合、1人の応募につき3.000円~6,000円もらえます。

今現在、アフィリエイト用の在宅広告が非常に少ないので、だいたいチャットレディーか、ポイントサイトの広告です。
消費者金融など異なる分野の広告に誘導するパターンもあります。

それだけでは検索順位が上がらないのとステルスマーケティングの威力が弱くなるので、ちょいちょいと検索して普通の求人も噛ませ犬として載せてたりします。

パターンB 別ジャンルの広告に誘導

1.消費者金融の広告を貼る
消費者金融に人を送り込むと2万円~5万円、交渉次第でさらにそれ以上貰えます。

在宅ワーク他、家計が苦しそうな人向けのジャンルでサイトを作って広告に誘導する。
消費者金融というビジネスは、ひじょうに儲かる事から競争倍率が高く、その関連キーワードで検索順位をあげるのは至難の技です。
そこで、いったん、お金に困っていそうな方が興味ありそうなテーマでサイトを作り、そこから消費者金融の広告に誘導するというパターンは多いです。

もちろん、善意の第三者を装います。

3.広告を出した会社から報酬がもらえる
一日に数人を申し込ませるだけでお金持ちになれます。
私の知人で、これをやりはじめた人間がいて縁を切りました。

在宅ワークや内職に関わる記事を書いてるサイトをよく見てみてください。
その多くが、カードローンなどの広告を踏ませることが目的のサイトだったりします。

パターンC メールアドレスを入手して別のお金儲けに流用

何か理由をつけてメールアドレスを入手する。
最近だと、100万円プレゼント企画とか。

営業メールを送って別のお金儲けに流用する。
「ホントは教えたくない毎日三時間の作業で月に100万円稼げる方法」という類の情報商材を売る。

次の項で述べますが、とにかく「口コミ」というキーワードはお金になります。
どうか、他に被害者を増やさない為にも口コミサイトと称するものに口コミの投稿はやめてください。

アフィリエイトの基本は、騙して売る(ステマ)です。

ステルスマーケティング(通称ステマ)とは

店に行列が出来てるように見せるサクラのようなものです。
裏でお金をもらっておきながら、無関係な人間を装い他人を騙す行為です。

ネットで検索する人達の多くは、サービスや商品を提供している業者ではなく、実際にそれを利用したり、購入した人の嘘ではない感想を聞きたいのですが、それを逆手にとったのがステマというわけです。

アフィリエイトはステマをしてナンボです。
彼らは、〇〇ランキングという売り方が大好きですが、業者の息がかかった人間のランキングなんて誰も信用しませんからね。

広告掲載を依頼する側も、ステマという汚れ仕事を期待してアフィリエイター向けの広告を出す事が多いです。

アフィリエイトサイトの見分け方

リンク(押すと別なページに飛ぶ文字や画像)がある場所にマウスを乗せる。(スマホの場合は長押しする)

オーバーマウスで安全なサイトか調べる

そうすると、画面左下に飛ぶ先のページのアドレス(上写真の赤い四角)が表示されます。

このアドレスが、実際に飛ぶ先のアドレスと異なる場合は要注意です。普通は同じです。

上の写真は弊社サイトのとあるページですが、アドレスが「kyoto-shop.org」と表示されてますので、普通に「kyoto-shop.org」に飛びます。

異なるアドレスの中にアフィリエイト広告取扱い会社の名前のようなものが入っていたら、十中八九、アフィリエイトサイトです。


アフィリエイト広告取扱会社(ASP)一覧

他にも沢山ありますが、有名どころを紹介します。

    • A8.net
    • バリューコマース
    • アクセストレード
    • アフィリエイトB
    • リンクシェア
    • もしもアフィリエイト
    • レントラックス
    • 楽天
    • Amazon

ただ、在宅ワーク系アフィリエイトサイトで本格的に作り込んでるサイトを数件見たところ、ASPのアドレスの前にもう一つ集計用のページを入れてますね。
(クリック数などを知る為。これにより、さらにクリックさせる為の施策を打ったりします)
ですので、ASPのアドレスが出ない場合も多いです。

と、微妙な方法論になってしまいましたが、有名求人サイト以外で、異なるアドレスに飛ぶ場合は注意しましょう。

「口コミ」「体験談」「ランキング」「比較」「レビュー」という言葉がサイトの名前に入ってる場合、100%アフィリエイトサイトです。

例えば「みんなの内職・口コミ広場」「在宅ワーク体験日記」「おすすめ在宅ワークランキング」など。(全て仮名ですが、だいたい似たような感じです)

サイトの名前以外に入ってる場合も、ほぼアフィリエイトサイトです。

どれも第三者の意見が聞きたい人が検索する時に入力するワードだからです。

あまりにヤラセの口コミ需要が多いので、口コミを代筆したり、まとめて発注管理してくれる業者まであります。まあ、凄い世の中です。

最近は顕著ではなくなってきましたが、サイト名にキーワードを含めると検索で上位に行きやすいという理由から、わざわざサイトを一つこしらえたりするのがアフィリエイターです。

また、嘘や根拠のないランキングを自由に作ってお金儲けしても許されるのがアフィリエイターの強みです。普通の企業で同じことやったら大変です。

現在、在宅ワーカーや内職さんについて厚生労働省でも大したデータは持っていません。ランキングサイト=怪しいサイトと思っておいてください。

酷いアフィリエイトサイトは沢山ありますが、逮捕されたりした話は聞きません。実質、無法地帯です。

サイトの下の方に地名が羅列されている

こんな感じで

東京、浅草橋、池袋、上野、五反田、新宿、渋谷、品川、巣鴨、日本橋、赤羽、青戸、荻窪、赤羽橋、蒲田、板橋、飯田橋、大森、大原、王子、羽田、日比谷、東中野、本郷、馬込、丸子橋、三宅坂、目白、四谷、目黒、谷原、六本木、信濃町、砂町、千住、瀬田、高井戸、辰巳、高田馬場、戸田橋、等々力、成増、半蔵門、初台、晴海、亀戸、上馬、葛西、亀有、銀座、言問橋、高円寺、桜田門、大崎、三軒茶屋、新橋、四ツ木、西新井、三ノ輪、南砂、芝公園、市川橋、祝田橋、永代橋、恵比寿、大久保、大手町、御徒町、駒形橋、駒沢、笹目橋、水道橋、溜池、豊洲、八王子、秋川、五日市、あきる野、青梅、奥多摩、数馬、清瀬、狛江、小平、立川、高尾、西東京、多摩ニュータウン、調布、拝島橋、東村山、檜原、府中、町田、瑞穂、三鷹、福生

これは、在宅ワークを探す人が在宅ワーク+地名で検索をした時に上位表示させる為と文字数を増やす為のスパム的手法です。

手段を問わない運営者の性格がよく分かります。

※ 最近の検索エンジン(YAHOO,Googleなど)は文字数が多いほど有利と言われています。

今一番、要注意なアフィリエイトサイト

内職〇〇広場、在宅データ入力ナビという感じで、一見、ご立派な求人サイトのように装ってるサイトです。

最近、YAHOOやGoogleは役に立つサイトを上位に表示する能力が上がってきている為、一見、役に立つサイトを作り、そこに広告を埋め込むという方法が主流になってきています。

ですが、あくまで「役に立つように見える」だけで、載せてある求人は何らの調査もなく、片っ端からネットに載ってるものを羅列してあるだけなのでタチが悪いです。

あからさまに広告をベタベタ貼っているサイトは分かりやすいですが、丁寧にステマをしているサイト(広告をそのまま使わず、広告に見えない形で掲載しています)はパっと見た目では分かりにくいです。

ごんちん

どうこう以前に、誰が何の目的でやっているか分からないサイトは信用してはいけないって事ですよ。特にお金が絡む分野ではね。

詐欺サイト、怪しい業者のサイト

内職・在宅ワーク詐欺の種類

初期投資系
昔からある詐欺手口の定番

登録料、斡旋料、機材、紹介料、ソフトウェア代など、呼び方はなんであれ同じ事です。某求人誌の審査基準は「必要経費が収入の1割未満」です。まだ何もしないうちから、高額な請求してくる会社を信用してはいけません。


情報商材系

「〇〇で儲ける方法」というようなキャッチフレーズで、情報を売るという商品です。中身はネットで調べたらすぐ分かるような無難な話だったりします。


資格系
高額の学費や教材費を払って、資格を取得したが仕事がない

誇大広告で誰でも高収入が得られるように見せかけ学費や教材費で儲ける手法。専門学校などにも多い。

就職率99%

などと書かれていても、それは、全く関係ない職種への就職が含まれた数字であったりします。

仕事斡旋します

などと書かれていても、堂々と斡旋してくれない会社は多いです。


申し込む前に、ひと手間かけて自分で市場調査しましょう

例えば、どの資格を取れば、どれぐらいの労働市場があって、どれぐらいの賃金平均なのか調べましょう。調べ方なんて簡単な話で、その職種で求人を実際に探してみれば良いだけです。


チャットレディー系

良い条件だけを羅列して仕事内容はオープンにせず、詳しくは電話か面接でとかいうパターンが多い。まあ、仕事内容を具体的に書いてしまうと警察に捕まりますし。


怪しいHPの特徴

書いた人間が見えない、どんな会社か見えない、代表者も見えない

論外のHPです。内職の求人に限った話ではなく、人との関わりは信用が前提です。ですから企業は頼まれずとも自社のプロフィールをアピールするものです。代表者がアメーバーブログのようなキャラクターとかありえません。


電話番号がない。もしくはフリーダイヤルしかない。住所もない。

ダメです。論外です。


生気を感じない

企業がHPを持つ以上、何かしらの目的があり活動があり、そのアピールがあります。それらが何もなく求人だけしているサイトには用心すべきです。


使い捨てHPなので手抜き感が漂う

「申し込ませる」という目的以外のページが極端にスカスカだったりします。


「詳しくは資料請求してください」という形式

何の為のHPでしょうか?HPに諸条件を載せておけば資料を送るコストが省けます。
HPに載せられない内容があるから資料請求という形を取っている可能性が高いです。

ごんちん

いくら良い条件が書かれていても、運営会社が信用に足らなければ何の意味もないんですよ。


大手有名求人サイト

○○に載っているから安心という論理はダメ

大手求人広告会社でも、在宅ワークの実態調査をしないところは多いのです。

様々な媒体で内職の求人をしてきた私の経験でいうと、内職手帳などの提出が求められるのは一部の企業ぐらいで、他は審査なしで載せてくれる広告が大半です。これは、求人広告会社は、求人内容について責任を持ってくれない事を示しています。

逆に審査が厳しい求人誌の審査は、詐欺の多さを物語る

登記簿謄本、過去の支払い明細などの提出を半年に一回求められ、その上で審査があります。パートタイマーの求人では提出書類など全くないのに募集職種が在宅ワークとなった瞬間に、この対応の差です。それだけ詐欺が多いという事です。

私が知る中で一番審査が厳しい某求人広告会社は、担当営業マンがいうに「この地域で審査を通った求人は3年ぶり。だいたいは手続きが多すぎて面倒になって諦めますので」との事。

ごんちん

見るのはいいけど、応募するしないの判断は自己責任でするしかないです

在宅ワーク・内職で騙されるタイプの人達

私が知ってる被害者は3名

Aさん 20代主婦

プログラムを勉強する為の教材を70万円で購入。結局、仕事も貰えず。

Bさん 30代主婦

30万円の情報商材(一日二時間の作業で月に100万円儲ける方法)というもの。私や他の者が止めたので購入には至らず。

ただ、このようなものを信じてしまう性格からして、遅かれ早かれ騙されそうで心配。

Cさん 40代主婦

「すっごく良い仕事を見つけた」といって会社を辞める。おそらくデータ入力系の詐欺。

その後、それが原因で巨額の借金を背負う事に。

騙された3名に共通した特徴

  • プライドが高い
  • 自信家
  • お金に対してモチベーションが高い
ごんちん

3人では「共通点!」というには寂しいんですが、あまりに3人とも性格が似ているので偶然ではないなと。

「データ入力」「高収入」「稼げる」なんて文字を入れて検索してる人が一番のカモ

在宅ワーク SOHO

私からするとビックリな事に、在宅ワークを探す人が入力するワードで、上の三つが一番多いんです。

パソコン端末を使う在宅ワークは例外的に儲かると考える人は多いようです。

一昔前ならまだそういう勘違いも分かりますが、パソコンなんて使えて当たり前の今のご時世で、その甘い考え方は大至急改める必要があると思います。(ご家族に迷惑をかける前に)

「楽」で「誰でも出来て」「儲かる仕事」なんてものは地球上に存在しません。

インターネットにおける在宅ワーク・内職詐欺のまとめ

  • サイトの運営者は信用できるのか
  • そのサイトは何の目的で運営されているのか

以上の2点を必ず確認してください。実際の求人条件なんて、その後です。

サイトを作って運営するというのは、凄く手間暇がかかります。
それを社会貢献の為だけにやっている人間なんて変人しかいません。

サイトには必ずサイト運営者が利益を得る為の目的があります。

例えば、このページの目的は

ごんちん

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という事です。


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