流通段階別に、私の知る最も安い仕立て代を述べます。

帯の仕立て・流通イメージ

 

仕立て屋だから仕立てをしているとは限らない

帯 仕立てをしているのは誰か?

かっこよく円グラフで表現してみましたが、数字は私個人の見聞による漠然としたデータです。

①仕立て会社の社内で全て仕立てる
②仕立て会社と内職さんの分業で仕立てる
③内職さんが全て仕立てる

以上の3つに分類しています。
内職募集の求人で面接に来ていただいた経験者に伺いますと「全て自分で仕立ててました」と仰る事が多いです。特に九寸名古屋帯は90%以上かと思います。

ですので、上図の「中間業者」とは皆さんがイメージされる問屋さんだけではなく、【仕立て屋】も【仕立て屋に外注している仕立て屋】も含まれる場合があるという事です。

 

最も安い帯仕立ての価格は、内職さんとの直接取引

大根は、農家から買うのが一番安いのと同様、帯の仕立て代も、実際に仕立てをしているものと取引するのが最安値となるのは当然です。

※ 少し前、「問屋=悪」というような思想が流行しましたが、私はそうは思いません。呉服業界は厳しい状況なので、リスクヘッジなど何ら付加価値を持たない中間業者は、とっくに淘汰されています。このページは、内職さんと直接取引を勧める主旨ではありません。

 

では、最も安い【内職さんの工賃】は?

【袋帯芯入れ仕立て 450円】 【袋帯かがり仕立て 150円】 【九寸名古屋帯のミシン仕立て 550円】

これが、内職さんの面接時に、私の「今おられる会社で、いくらで内職されてますか?」という問いへの最も安い答えです。(大抵の方が高めに言われる事はあっても、安めに言われる事はありません。だって、安く言ってしまったら、「では、その値段でお願いします」と返されたら困りますし)

帯芯を切り、帯を裏返し、端を折り込み、縫うなどの全行程を内職さん一人が全てこなす場合の工賃です。上述の回答者心理から、もっと安いところもありそうな気がします。

 

では、450円の内職さんが所属する最も安い【仕立て屋の仕立て代】は?

【袋帯芯入れ仕立て 800円】【袋帯かがり仕立て 400円】【九寸名古屋帯のミシン仕立て 900円】

これも、私の見聞と推測の範囲にすぎず、もっと安いところもあるかもしれません。

 

では、最も安い仕立て屋が所属する小売、もしくは、直接ネット販売している仕立て屋の最も安い【小売の仕立て代は?】

これは、楽天市場や価格comなどで調べて頂いた方が最新の情報が得られると思います。

 

そんな激安料金で、品質は大丈夫なの?

激安な帯仕立て 大丈夫?

帯芯もちゃんと縫製しない、地直しも地詰めもしない、折り込まずに短く切るなど、表面上を一時的に取り繕うだけの仕立てなら、袋帯芯入れ仕立てが1200円でも安くはありません。

詳しく知りたい方は、帯の仕立て代と品質との関係のページをご覧ください。

 

帯の仕立てと関係ありませんが

死ぬかもしれなかった帯の仕立て屋

先日、某大手量販店で買ったばかりの脚立の足が、フツーに折れました。

同じ店で買ったモップの先っぽが3日で取れたのは笑って許せますが、脚立の場合、運が悪ければ人が死にます。いくら安さが売りの商売だからって、ジャンルを選んで手抜きをして欲しいです。

 

それから、某通販で買った事務机の取っ手が折れました。

12個ある引出しのうち、3つの取っ手が折れました。「高級イタリア製!」というような売り文句で、それなりの値段はしたのに、ポロリ率25%は高すぎます。どこの業界も手抜きは一緒ですね。